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ムンスター戦車博物館に展示されていた連合軍の戦車

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ドイツ北部にあるムンスター戦車博物館はドイツ連邦軍が管理する博物館だが、敵国だった連合軍の戦車も展示されている。今回は連合軍側の戦車を紹介する。

 

Meine Damen und Herren Prosit Neujahr!(みなさん、あけましておめでとうございます)。今年も週に5つぐらいのペースでブログ記事を書いていこうと思います。まず、元旦の今日はドイツのムンスター戦車博物館で見た連合軍戦車の写真をアップします。

 

写真上はアメリカ軍の76ミリ砲装備のM4シャーマン。他のブログにアップしたら、イギリス軍のM4シャーマンファイアフライと教えてくれた人もいたけど、アメリカ軍が使用した76ミリ砲装備のシャーマンのようです。M4シャーマンは太平洋アジア戦線では日本軍を蹂躙したけど、ヨーロッパではドイツ軍のティガー、パンターなどの優秀な戦車に歯が立たなくて、すさまじい損害を出した。

 

ナチスドイツ軍の機甲部隊が最も苦戦したのは、スターリンの率いるソ連軍の戦車部隊だった。1941年6月に「バルバロッサ作戦」が発動されてナチスドイツ軍がソ連に侵攻した時に、ドイツ軍人たちはソ連軍戦車の方が優秀であることを知ってショックを受けた。

 

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上の写真はソ連軍の主力戦車で、ドイツ軍機甲部隊を震え上がらせたT34-76型中戦車の1943年型。ドイツ軍はこの戦車に対抗するために、ティガーⅠ、パンター戦車を作り、それに対抗するためにソ連軍は85ミリ砲装備のT34戦車を作った。最終的にはドイツ軍は88ミリ砲と重装甲装備のケーニクスティガーを作り、ソ連軍はJS2スターリン戦車を作るなど、ドイツ軍とソ連軍の戦車強化競争は1945年5月の終戦まで続いた。結果は歴史を見ればわかるように、物量で勝るソ連軍が大量に戦車を量産してドイツ軍を圧倒した。

 

ドイツ軍とソ連軍は競争して戦車の強化をして、最後にはドイツ軍はケーニクスティガー重戦車を、ソ連軍はJS2スターリン重戦車を実戦に投入した。また、ソ連軍の戦車は第二次世界大戦後に東西冷戦が始まると、多くのソ連の友好国に貸与されて使用された。中東戦争ではアラブ諸国がソ連製戦車を使用した。

 

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写真上はソ連軍の主力戦車だったT34-85型戦車。上でも触れたように、ドイツ軍のティガーⅠとパンターに対抗するためにソ連軍が作った強力な戦車である。戦後もソ連と仲が良かった国々に貸与されて活躍して、第1次から第4次の中東戦争の時にはアラブ諸国がこの戦車を使用した。

 

また、ハリウッドの戦争映画でティガーⅠ型戦車を出す時には、この戦車を改造した戦車がよく出てくる。有名な映画「プライベートライアン」で出てくるドイツ軍のティガーⅠ型戦車は、この戦車をベースにして改造したものである。旧ソ連製とロシアの戦争映画でも、同じようにこの戦車を改造した戦車が「ドイツ軍戦車」としてよく登場している。

 

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上の写真はイギリス軍で終戦間近の頃から実戦に投入されたコメット巡航戦車。ウィキペディアの説明によると、アメリカ軍と同様にティガー、パンターといった強力なドイツ軍戦車にノルマンディ上陸戦以後、苦戦が続いていたイギリス軍は、当時の主力だったクロムウェル戦車より強力な戦車の開発を進めて、完成したのがこのコメット巡航戦車だった。しかし、前線の部隊への配備は遅れて、ようやく1945年3月初頭から使用されるようになったので、強力なドイツ軍機甲部隊との戦闘はあまりなかった。この戦車も戦後はイギリスの友好国で使用されて、ミャンマーでは2007年まで使用されていた。

 

 

ドイツ連邦軍が管理しているムンスター戦車博物館では、やはり、連合軍の武器の展示は少なかった。いつかイギリス南部にあるイギリス軍が管理しているのボービントン戦車博物館に行って、連合軍側の戦車、武器もたくさん見てこようと思う。