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ドイツ映画に出てくる使えないドイツ語(2)

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映画「Uボート」で俳優たちがしゃべっている、ちょっとマニアックなドイツ語を紹介する。テレビで放送されてるNHK「ドイツ語会話」の教科書で紹介されていた。

 

 

以前にも映画のドイツ語の説明をしましたが、この記事でも映画「Uボート」に出てくるドイツ語を紹介します。写真上は「Uボート」のワンシーン。主人公である艦長と従軍記者を始めとして、多くの乗組員はナチス党に懐疑的であり、1人の若い将校だけが熱心なナチス党信者という人物設定になっている。

 

映画を見たことがある人ならわかると思うけど、ヒトラーがラジオで演説をしているのを将校たちがラジオで聞いていて、それを艦長が皮肉っぽく批判するシーンがある。そのシーンのドイツ語を紹介する。

艦長:"Die Herren in Berlin scheinen wohl nur noch damit beschäftigt zu sein, für Churchill neue Schimpfwöter zu finden.
Wie heisst er jetzt? Trunkenbold, Saufbold, Paralytiker. Ich muss schon sagen, für einen besoffenden Paralytiker heizt er uns ganz schön ein."

ナチス信者の将校:"Dennoch, wir werden in ihn die Knie zwingen. Das ist meine feste überzeugung."

艦長"Jetzt will ich Ihnen mal was sagen, Sie Schlaumeier. Auf den Knien ist er noch lange nicht. Ich möchte nicht wissen, wie viel von seinen Schiffen jetzt durchkommen, während wir hier rumsitzen und Löcher in die Luft starren.

Wo bleiben denn unsere Flugzeuge? Unsere Seeaufklärer, Herr Göring? Der Gegner hat sie, massenhaft.
Große Schnauze haben, das ist alles was dieser Fettwanz leistet. Maulhelden, nichts als Maulhelden. Alle samt.
Na los, schreiben Sie das auf in Ihr Heldenepos. Die Propagandaführung wird sich freuen."

Musik, hier fehlt Musik.
Unser Hitlerjugendführer könnte mal ne Platte
auflegen lassen.
"Den Tipperarysong wenn ich bitten darf"

艦長「ベルリンのお偉方はチャーチルに新しい悪口を考えるのに夢中らしいな・・・」
「最新のは何といったかな?飲んだくれ、アルコール中毒、酔っ払い。残念だがその飲んだくれに俺たちはいつも追い詰められているんだ」

ナチス信者の将校「いずれきっと降伏させてやります。堅く信じてます」

艦長「言っとくがね、坊や。やつはまだまだ降伏なんかしないさ.。俺たちが海中にじっと座って覗き穴から空を見ているうちに、どれだけのイギリスの商船が通過しているんだ?」
「俺たちの飛行機と偵察機はどこにいるんだ、ゲーリングさんよ、飛んでいるのはいつもイギリス軍の飛行機ばかりだぜ。お偉方はかっこばかりつけやがって、口先だけの英雄だ、みんなそうだ」
「報道部の少尉さん(この映画の主人公のヴェルナー少尉のこと)、これを書き留めな。宣伝部の連中は大喜びするぜ」

「音楽が聴きたいな。俺たちのヒトラーユーゲントさんにレコードを持って来させよう。よかったら『ティッペラリーソング』(イギリス軍歌)をかけてくれないかな?」

 

こういうちょっと汚いドイツ語が、NHK「ドイツ語会話」の教科書で紹介されてることをドイツ人友達夫婦に教えたら、「ドイツ語の勉強になるならいいのでは」と彼らは笑って言っていた。

 

意訳するとだいたいこのような意味になります。この会話の半分くらいは2002年4月のNHK「ドイツ語会話」の教科書に書いてあります。これを仙台に住む友達のドイツ人夫婦に紹介したところ、主人はゲラゲラ笑っており、奥さんも「まあいいんじゃないの。勉強になるなら」と言って笑ってました。(笑)

主人は仙台で何の仕事をしていたのかというと、弁護士なので東北大学法学部の准教授をしてました。でも、残念ながら地震と福島の原発事故があったので、当時、妊娠していた奥さんが「子供たちの将来を考えるとここには住んでられない」と言ったので、奥さんはすぐにドイツに帰ってしまいました。東北大学准教授をしていた夫は契約があったので2012年3月まで准教授をしていたけど、今はドイツに帰って南部のウルム市で企業の顧問弁護士をしています。