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ドイツ映画に出てくる使えないドイツ語

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西ドイツ映画「Uボート」のような軍隊生活を描いた映画には、軍隊で使われる乱暴な言葉、言い回しが多く登場する。その中から、TV放送「NHKドイツ語会話」のテキストでも取り上げられていた表現について解説する。

 

NHKテレビ「ドイツ語会話」の2002年6月号に取り上げられていた、映画「Uボート」の中でのちょっと下品な表現を紹介します。「Uボート」ではかなり有名なシーンです。写真上は映画「Uボート」のワンシーン。

 

Uボートがフランスの基地には帰らずに、イギリス艦隊が待ち受けるジブラルタル海峡を突破して、イタリアへと向かうことになったシーンでの会話。

 

艦長の放送:「新たな回航地が決まった。ラ・スペツィアだ。地中海にある。その前にスペインのヴィゴで燃料と物資を補給する。以上。」

水兵1: Die haben wohl den Arsch offen. Verdammte Scheisse!
「連中は頭がどうかしているぜ、畜生!」

水兵2:イタリアでのクリスマスもいいじゃないか。

1:ああ、だが、そこまで行くのがな。

2:なんでだ?

1:なんでだと?ジブラルタルだぞ!
Kannsu du dir am Arsch abfingern, wer da ist. Das ist irgendwie eine Jungfrau. Wenn wir da durchkommen wollen, koennen wir unsern Kahn mit Vaseline einschmieren.
どういうことか、察しがつくだろう。あそこはな、処女みたいなもんだ。あそこを通り抜けるつもりなら、艦にクリームを塗らないとな。

Der Arsch 「尻」を使った言い回しが2つ登場している。 Den Arsch offen haben 「頭がおかしい、どうかしている」、 (直訳は「尻が開いている」)。sich(3格) etwas(4格). am Arsch abfingern koennen 「想像ができる、察しがつく」(直訳は「尻に指が届く」)。

それ以外に、上の会話で注意するべき表現は、[verdammt][Scheisse]の2語。verdammtは英語のdamnedにあたり、「畜生」という意味で、Scheisseは英語のShitにあたり、「クソったれ」という意味。この2語はドイツの映画でよく使われている。

 

ハリウッドの戦争映画、アクション映画で汚くて乱暴な言葉がよく使われてるように、ドイツ映画でもドイツ語の辞書には書いてないような、汚くて乱暴な言葉がよく使われている。

 


これと関連して、小林源文先生の「黒騎士物語」によく現れる表現で、「オレのケツを舐めろ!」というものがあるが、これは、ドイツ語では、[Leck mein Arschloch!]といい、軍隊で昔から使われた俗語だという。「オレのケツにキスをしろ!」[Kuess mein Arschloch!]もよく使われるという。

 

とにかく、他の軍隊と同じように、[Arsch][Arschloch]「ケツ」「ケツの穴」を使った軍隊スラングは、ドイツ軍にもたくさんあるようだ。軍隊だけではなく、若者の日常会話でもよく使われている。(苦笑)

 

僕は「Uボート」のドイツ語セリフ全部が書いてあるサイトからセリフ全部をダウンロードしたので、ほぼ全部の会話がわかります。でも、潜水艦用語、海軍用語のマニアックな言葉が多いので、「Uボート」のドイツ語はドイツ語のリスニングには難しすぎるのです。(苦笑)