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外国映画のオリジナルタイトルと日本語タイトル

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目次

 

●洋画について外国人と話をする時は、オリジナルタイトルと日本の映画会社がつけた邦題とが全く違うことが多いので気を付けないといけない。外国人と洋画について話す時は、オリジナルタイトルを知ってないと話せないことになる。

●ドイツにいた時に体験したが、ハリウッド映画の場合はオリジナルタイトルとドイツでのタイトルが違うので、ドイツでタのイトルがわからないと映画の話ができない。例を挙げると「ダイ・ハード」(オリジナル)[Die Hard]は、ドイツでは[Stirbt Langsam](ゆっくり死ね)というタイトルになっている。 

 

外国人と外国映画について話をする時は、オリジナルタイトルと日本の映画会社がつけた邦題が全く違うことがあるので、オリジナルタイトルを知っておく必要がある。

 

写真上はオリジナルタイトルと邦題が全く違う映画の典型的な例である、「史上最大の作戦」。オリジナルタイトルはコーネリアス・ライアンが書いた戦記で、この戦争映画の原作となった本の題名[The Longest Day](最も長い日)であり、「連合軍が上陸する日はドイツ軍にとっても連合軍にとっても”最も長い日”になるであろう」と言った、ドイツ軍のロンメル元帥の名言から名付けられた。でも、日本では「最も長い日」ではヒットしないと考えられて、日本の映画会社は「史上最大の作戦」と名付けたのだろう。

 

外国映画について外国人と話をする時には、その映画のオリジナルタイトルを知っていないと、当然ながら話にならない。僕がまだ20代前半だった頃に英会話教室の上級クラスに行っていたが、映画ファンなのでハリウッド映画について外国人と話をしたかった。ところが、ハリウッド映画を始めとする外国映画はオリジナルタイトル(原題)と日本語タイトル(邦題)が全然違うことがよくあるので、それで苦労したものだった。
 
ある時、生徒たちが中年男性のアメリカ人の先生に、
「『赤毛のアン』は最高に素晴らしい映画だ」
ということを伝えようとしたが、「赤毛のアン」を直訳して[Ann of Red Hair]などと何回言っても、アメリカ人の先生は、
[What? Excuse me?](何、何だって?)
と言ってキョトンとしていた。僕は偶然だが、「赤毛のアン」の原題が[Ann of Green Gables]((直訳)緑の切妻屋根の家のアン)ということを知っていたので、
「『Ann of Green Gables』のことです」
と先生に言うと、彼は納得してうなずいたのだった。そしてその後で、

「赤毛でアンという名前の女はたくさんいるから、そんな変なタイトルではわかるわけないだろう」

と言っていた。(笑)

 

 

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 それで、「原題を知らないと外国映画の話は全く出来ないな」と実感したので、レンタルビデオ屋で洋画ビデオを借りる時、洋画の雑誌を読んだ時などは必ず原題をチェックしたのだった。けっこう手間のかかる作業だったが、やり始めてみるとなかなか面白いものだった。少し有名な映画の原題と邦題の違いを例に挙げてみよう。
 
 邦題        原題         直訳          
 
「史上最大の作戦」  [The Longest Day]    (最も長い日)
 

「戦争のはらわた」  [Cross of Iron]    (鉄十字勲章)


「恋人たちの予感」  [When Harry Met Sally・・・] (ハリーがサリーに
会った時・・・)
 
「愛と青春の旅立ち」 [An Officer and a Gentleman]  (将校と紳士)
 
「明日に向かって撃て!」 [Butch Cassidy and The Sundance Kid] 
(ブッチ・キャシディとサンダンスキッド)(2人の主人公の名前)
 
「俺たちに明日はない」  [Bonnie and Clyde] (ボニーとクライド)(2人の主人公の名前)
 
「華麗なるヒコーキ野郎」 [The Great Waldo Pepper]  (偉大なヴォルドー・ペッパー)(主人公の名前)
 
「愛と哀しみの果て」   [Out of Africa]  (アフリカの外で)
 
「追憶」         [The Way We Were]   (我々が来た道)
 
「慕情」  [Love Is A Many-Splendored Thing]  (愛とはとても壮大なるもの)
 
「華麗なる賭け」  [The Thomas Crown Affair]  (トーマス・クラウン事件)
 
「哀愁」      [Waterloo Bridge]   (ウォータールー橋)


 

ドイツ映画

 

「ヒトラー最期の12日間」 [Der Untergang]   (没落)

 

「善き人のためのソナタ」 [Das Leben der Anderen]    (他人の人生)
 

このように、原題と邦題が全然違う映画がある一方で、ほとんど変わらない映画もある。
 
[A Bridge Too Far]→「遠すぎた橋」、[The Great Escape] →「大脱走」、[The Guns of Navarone] →「ナバロンの要塞」、[The Eagle Has Landed] →「鷲は舞い降りた」、[Roman Holiday] →「ローマの休日」、[For Whom the Bell Tolls] →「誰がために鐘は鳴る」、などなど。
 
 
 まあ、このようにとても複雑なのである。(苦笑)よくあるパターンは、登場人物の名前をタイトルにしている場合は、それだけでは日本の映画ファンには伝わりにくいので、日本の配給会社が色々と苦労して、「愛の××」、「哀しみの××」、「華麗なる××」、「××物語」とかいう邦題にしているようだ。(苦笑)
 
 
最近の映画の題名は、「マトリックス」、「ハリー・ポッター」、「ロード・オブ・ザ・リング」、「クリムゾン・タイド」のように、原題をそのまま使っていることが多い。だが、やっぱり、これもちょっと考えもので、どういう映画なんだかよくわからないこともある。う~ん、本当に難しい問題だな。映画配給会社の宣伝部の苦労がよくわかる。個人的な希望としては、「ヒトラー最期の12日間」は原題には「没落」という意味があるので、どこかに「没落」を入れてほしかった。写真上は「ヒトラー最期の12日間」のDVD。(苦笑)
 

 

ドイツ人と映画の話をした時に世界中で人気があるアメリカ映画について、オリジナルタイトルとドイツでのタイトルが全く違う映画が多いので驚いた。

 


あと、もっと複雑な話になると、僕はドイツ人家庭にホームステイしたことがあり、ドイツ人とよく話すので、ハリウッド映画の原題とドイツでのタイトルが全然違うことがよくある。例えば、「ダイ・ハード」はドイツでは[Stirbt Langsam](ゆっくり死ね)というタイトル、「大脱走」は[Gesprengte Ketten](こじ開けられた鉄条網)というタイトルになっている。
 
かつて、ドイツ人家庭にホームステイした時に、
「僕は戦争映画をたくさん見ています」
と言ったら、家族の人達が、
「じゃあ、[Der Schmale Grat](直訳;狭い山の尾根)は見たことあるのか?太平洋戦線で日本軍とアメリカ軍が戦う話だけど」
と僕に言った。だが、当然、なんのことかさっぱりわからなかった。そこで、暇な時に映画ビデオ売り場に行って色々と見ていると、その映画は「シン・レッド・ライン」のことだとわかったのだった。(笑)
 
 

オリジナルタイトルがわからない時は、映画のストーリーと出演者を言えば伝わることが多い。


外国人と映画の話をするのは楽しいけど、原題と日本での題名、その他の国での題名の違いのせいでよく苦労するものである。そういう時は、主人公の名前、出演している俳優、ストーリーのあらすじなどを伝えると、外国人が気付くことが多い。
「あっ、あの映画か!あの映画は日本では『×××××』という題名なのか。でも、ハリウッドでのオリジナルタイトルは『〇〇〇〇〇』なんだけどな。全然、違うんだな」
などと、外国人がビックリすることが何度かあった。(笑)