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ナチスドイツドイツ海軍の電気潜水艦「UボートXXⅠ型」

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このブログでは、ナチスドイツ 海軍が終戦間際に就航させたUボートXXⅠ型について書く。僕がこのUボートを展示さてれているブレーマーハーフェンに見に行ったのは、2006年7月のことだった。こナチスドイツ海軍が終戦間際に就航させたV2ロケット、Me262ジェット戦闘機に並ぶような[Wunderwaffe](奇跡の兵器)の一つがブレーマーハーフェンに展示されていることは、観光ガイドブックで知っていたが、他に見たい所もあったので、6回目のドイツ訪問でやっと見ることが出来た。

 

「UボートXXⅠ型」のウィキペディアの説明はこちら。

 

ja.m.wikipedia.org

 

1番艦は1944年5月に竣工し、それ以降も続々と竣工していったが、燃料不足や、乗員の訓練や頻発した初期不良の調整に手間取ったため、出撃できたXXI型は少数にとどまり、終戦までの間の戦果、戦歴等はほとんどない。しかし、水中行動を主とするこの型の設計思想は、アメリカ海軍アルバコアソ連海軍ズールー型潜水艦など、戦後多くの国の潜水艦の設計に影響を与えた。また、戦後に接収した本型を使用して行われた対潜訓練では、当時最も優れているといわれたアメリカ・イギリス海軍の対潜部隊を持ってしても本型を探知できなかったという逸話が残っている。

 

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この潜水艦はナチスドイツ敗戦時に一度自沈したが、1957年に引き揚げられて修理された後に「ヴィルヘルム・バウアー」として西ドイツ海軍に就役して、1982年に退役するまで使用された。その後、1984年からブレーマーハーフェンで博物館船となって一般に公開されている。上の写真を見ればわかると思うが、横には大きなショッピングモールがあって、この潜水艦はショッピングモール付きのテーマパークのような扱いになっている。

 

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UボートXXⅠ型の内部。おじいさんが2人写っているが、恐らく、かつてこの潜水艦に乗っていた乗組員だろう。でも、第二次大戦時か戦後かはわからない。この電気潜水艦があと半年早く就役していて、量産されていたら連合軍はイギリス本土からヨーロッパ大陸へと増援の軍隊を送ることが困難になったかもしれない。なぜなら、連合軍の技術ではこの潜水艦を探知することは不可能だったから。イギリスからヨーロッパ大陸へと向かう輸送船がドイツ海軍のUボートに攻撃されたことは何度かあったが、少ない損害にとどまり、大して戦局に影響を与えるほどではなかった。

 

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「UボートXXⅠ型」はブレーマーハーフェンのドイツ船舶博物館の一つとして屋外に展示されており、博物館の建物の中には写真のような小型Uボートである「ゼーフント」なども展示されてる。

 

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博物館の中に展示されているUボートの潜望鏡。映画「Uボート」を見たことのある人なら、潜水中に艦長がこの潜望鏡を使って敵を確認するシーンを見たことがあるだろう。

 

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「ドイツ船舶博物館」には海軍関係の多くの技術が展示されており、これはナチスドイツ軍が使用した「エニグマ」という暗号機。ドイツの暗号機はとても複雑で解読が困難だったので、イギリス軍はアラン・チューリングを始めとする多くの民間人の学者までを動員した暗号解読チームを作って、何とか解読に成功した。エニグマ暗号解読の話は、何度も映画とドキュメントフィルムの題材になっている。また、ドイツ軍よりも日本軍の暗号の方が比較的に解読が簡単だったので、大島浩駐ドイツ大使が日本本国へと送る暗号を連合軍は解読して、間接的に連合軍はドイツ軍の状況を把握できたという話もある。