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ドイツ人の軍事マニアの中には日本海軍に詳しい人が多い

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ドイツの港町であるハンブルク、キールなどには第二次大戦の日本海軍にとても詳しい人がいた。日本海軍の軍艦と軍人についてよく知っていた。

 

これは、僕が過去にドイツで体験したことで、ドイツ人のお年寄りと軍事マニアの中には日本海軍にとても詳しい人が多いという話です。

 

1997年9月にハンブルクを訪れた時に街中を歩いていると、ショーウィンドウにドイツ海軍の軍服が何着か飾ってあるお店があった。恐らく、ドイツ海軍の昔の軍服とレプリカを売っている店だと思って中に入ってみた。30歳くらいの男の店員に挨拶をしても、彼は何も言わなかったのでちょっと感じが悪かった。

それで、持っていたタミヤ模型のカタログの本を見せて、タミヤが作っているドイツ海軍の戦艦と巡洋戦艦の模型を見せて「僕はドイツ海軍にすごく興味があるし、戦艦『ビスマルク』の模型を作ったことがあるんだけど」と伝えると、60マルク(日本円で4200円くらい)の鉄十字勲章のレプリカを持ってきて、「買わないか?」と薦めてきた。バックパッカーで旅行をしている僕にとっては4200円は大金だったが、彼と打ち解けるために買うことにした。

鉄十字のレプリカを包みながら、彼は微笑みながらこう言った。
「君はドイツ戦艦『ビスマルク』の模型を作ったようだけど、俺は日本海軍の空母『赤城』の模型を作って、家に飾ってあるんだ」
僕はとても嬉しくなって、
「君、何でも知っているね!赤城、加賀、蒼龍、飛龍、瑞鶴、翔鶴。真珠湾を奇襲した日本海軍自慢の空母6隻だよ!」
彼は何度も頷きながら、「知っている、知っている」と言った。「ドイツ海軍には空母がなくて、戦艦2隻と巡洋戦艦2隻しかなかったから、俺は日本海軍の軍艦が大好きなんだよ。日本の潜水艦がイ号(イー19のようにイ号ということ)という名前だったのも知ってるよ。俺の友達の軍事マニアも日本海軍が大好きなんだ。枢軸国の中で日本海軍だけがアメリカ海軍と大海戦を何度も戦って、アメリカの正規空母を4隻も沈めたからね。陸軍ではナチスドイツが最強だったけど、海軍では日本が最強だったことをドイツの軍事マニアはみんな知ってる」。彼はニコニコほほ笑みながら、こう話を続けた。

その後彼は、「君は何か日本海軍の骨董品とかレプリカを持っているとか、そういう商品を売っている店を知らないのか??もし知っていたら君と僕でドイツと日本の間で、第二次世界大戦の軍服とかレプリカを貿易して取り引きしようぜ。日本人のパートナーは歓迎するよ」とまで言った。でも、当時の僕のドイツ語力はまだまだ初級だったので、「そのために、まず、ドイツ語を必死で勉強するよ。今もドイツ語を勉強しているけど、まだビジネスレベルに達してないから、もっと勉強しないとだめだね」と僕は答えて、最後は彼と笑顔で固く握手をして別れた。僕がドイツ語を勉強しようと真剣に決心した理由の一つがこの時である。

 

キールの海軍記念館の近くで昼飯を食べていると、僕の近くに座ったドイツ人のお年寄りたちが会話の中で「ヤマモト、ミッドウェイ、ヤマト」と言っていた。


それで、さらにドイツ人が大の日本海軍好きということを証明する例はいくらでもあるが、キールのドイツ海軍記念館に行った時にこんなことがあった。

海軍記念館を見学し終わって、記念館の近くのレストランで第二次世界大戦の戦記を読みながら食事をしていると、ドイツ人のお年寄りが4人ほど僕のすぐ近くに座って会話を始めた。ヨーロッパ人というのは人懐っこくてフレンドリーで他人と話をするのが好きなので、レストラン、電車などで外国人がいるとその近くに座って、外国人と会話をしようとすることが多い。日本人とは全く逆である。

それで、ドイツ人のお年寄りは日本人の隣に座っていたから、当然、第二次世界大戦の話をしていたのだろうが、僕は当時はまだドイツ語初級だったのでお年寄りが何を言っているかよくわからなかった。でも、はっきりとわかったのは「ヤマモト(山本五十六のことだろう)、ミッドウェイ、ヤマト」の3つの言葉だった。これらの言葉だけは、ドイツ人のお年寄りたちははっきりと言っていた。

 

キールで泊まった小さなホテルでは、僕とホテルの主人と主人の友達の3人で、「ハリウッドの戦争映画に描かれてる日本軍とドイツ軍は間違っている」という話をした。


それ以外にも、同じくキールに行った時に1泊朝食付きで100マルク(日本円で約7000円)のホテルに泊まったのだが、そこのご主人と第二次世界大戦について会話をした。「私の息子も日本海軍の戦艦「大和」の模型を作って、部屋に飾ってるよ」と主人は言ったし、主人の友達が訪ねてきて、「「戦場にかける橋」「トラ!トラ!トラ!」などの日本軍が出てくる戦争映画を見たことがあるんだが、日本人はああいう戦争映画を見てどう思っているのか?ハリウッド映画の中には日本軍とドイツ軍のことを滅茶苦茶に残酷に描いた映画もあるんだが、おかしいと思わないか?連合軍だって、原爆投下とか無差別空襲とか残酷なことをたくさんしているのに」と僕に質問もした。

これに対しては僕はこう答えておいた。
「ハリウッド映画はユダヤ人監督が多いし、まずアメリカでヒットしないと話にならないのでそういう映画が多いのでしょう。だから僕は「史上最大の作戦」「トラ!トラ!トラ!」などの戦争映画以外は嘘の話だと思っているので、ドイツ軍については「Uボート」「スターリングラード」(ドイツ版)に描かれいてるドイツ兵が史実に近いと思ってます」
こういうとおじさんとおじさんの友達は嬉しそうにほほ笑んだ。

 

僕は今までにドイツのハンブルク、キール、ブレーメン、ブレーマーハーフェン、フレンツブルクという海軍町に行ったことがあるが、これらの町にはドイツ海軍に関する展示が多くて、また、日本海軍とドイツ海軍が第二次大戦では共同作戦をしていたので、日本人に好意的な人が多かった。キールには「ヒロシマパーク」という公園まであった。それ以外にも、ミュンヘンのドイツ博物館を訪れた時に、博物館の係員の方にドイツ海軍について教えてもらった話などの体験談もありますが、それらについてはまた他のブログ記事で書こうと思います。

 

 

写真上はドイツ北部のキールにあるドイツ海軍記念館内に展示されている戦艦「ビスマルク」の大きな模型。この博物館には主に第一世界大戦と第二次世界大戦当時のドイツ海軍に関する記録が展示されている。下の写真2枚は、上が海軍記念館の近くに展示されてる本物のUボートである「U995」。1隻のUボートが奇跡的に無傷で保存さてている。下はドイツ海軍記念館に展示されている、第二次大戦時のドイツ海軍武装商船部隊の作戦航路。図を見ればわかるように、ドイツの武装商船部隊は大西洋からインド洋を通って日本を補給基地としており、日本海軍と共同作戦を行っていたことがわかる。日本海軍の武装商船隊もまた大西洋まで進出して、ドイツ海軍と共同作戦を行っていた。

 

 

最後に僕のブログを訪れてくれてありがとうございます。子供の頃からティガー戦車、メッサーシュミット戦闘機などの模型を作っているドイツ軍マニアなので、ナチスドイツ軍に関するブログ記事を他にも書いてます。さらに、ドイツで10試合ほどブンデスリーガの試合を観戦していて、ドイツサッカーが好きな方に対して色々と興味深いブログ記事を書いているので、できれば他の記事も読んでみてください。ブログ記事の感想のコメントを書いてもらうと嬉しいです。ドイツ語の勉強方法、ホームステイした時の体験談も書いてます。

 

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