Deutschland-Lab

歴史や文化、スポーツなどドイツに関する情報まとめサイト

【軍事マニアおすすめ】ナチス・ドイツ時代の戦車が見られる観光地を紹介!

ドイツ観光というとライン川下り、ロマンチック街道などが有名ですが、ちょっと変わった観光地を紹介します。私は子供の頃からドイツ軍のタイガー戦車、メッサーシュミット戦闘機などの模型を作っているドイツ軍マニアなので、その視点から見たドイツ観光案内です。

ドイツ軍のティガー戦車、パンター戦車が見られるムンスター戦車博物館

私はドイツ軍マニアなので子供頃からドイツ、特にドイツ軍に非常に興味を持って、それでドイツ語を勉強してドイツ語検定準1級に合格しました。ドイツ語を勉強するためにドイツ人家庭に3カ月ほどホームステイをしたこともありました。私がドイツ語の勉強を始めた理由は子供の頃からドイツ軍のティガー戦車などのドイツ軍戦車、メッサーシュミット戦闘機などの模型を作っていたからなので、ドイツでは第二次大戦のナチスドイツに関係のある多くのドイツの観光地訪れました。ですから、ここではそれらに関係のある観光地について紹介します。「百聞は一見にしかず」という言葉もあるように、本物のティガー戦車、メッサーシュミット戦闘機を見て、さらに、ナチスドイツの歴史的な場所を見て初めてわかることもあります。

 

かく言うこの私もナチスドイツ軍関係の場所を初めて見る旅に出かけたのはかなり遅くて、1997年9月で既に29才の時でした。色んな雑誌、特に戦記をたくさん発行している出版社から発売されていた「ドイツの軍事博物館特集」を読んでからは、「どうしても本物のドイツ軍戦車が見たい。ナチスドイツに関する場所を訪れたい」という気持ちが強くなりました。そこで、バックパッカーでドイツを3週間ほど旅行をして旅費は試算すると60万円ほどになりましたが、旅費の半分は父に出世払いで負担してもらうことにしてドイツに旅行をしました。

 

f:id:novaluewriter:20200529133953j:plain

ムンスター戦車博物館に展示されているケーニクスティガー重戦車。ブログの本文にも書いてあるように、重量が69トンとかなり重くなってしまったので、かなり運用に苦労して期待したような活躍が出来なかった。

ムンスター戦車博物館でドイツ軍戦車ケーニクスティガーに思いを馳せる

それで、ドイツのムンスター戦車博物館で生まれて初めてドイツ軍戦車を見たのですが、やはり、本物を見て展示物の英語の説明(当時はまだドイツ語はあまりわからなかった)などを読むと、ドイツ軍戦車に対する見方がかなり変わりました。

 

例えば、ケーニクスティガーなどは僕も好きな戦車でしたが、実物を見ると重量が69トンもあってかなり運用が難しい重戦車だということがよくわかりました。ムンスター戦車博物館の説明書には「ティガーⅠ型重戦車とケーニクスティガー重戦車は重量が50トンを越える重量になってしまったので、生産性と運用がとても悪くて平地での戦いでの使用が多かった。また、連合軍に破壊されるよりも燃料不足、故障などで仕方なく遺棄、廃棄されることが多かった」と書いてありました。

 

戦車の損害と優秀な搭乗員の損失を恐れるナチス幹部の要望で、「敵に簡単に破壊されない戦車を作れ」ということで、ケーニクスティガーの生産は始まったけど生産性が極めて悪かったので、始めからある程度の損害を考慮しながら、パンターⅡ型中戦車を量産した方がよほどドイツ軍機甲部隊の強化にはなった、という意見もあるようです。ムンスターにはパンターⅡ型とパンターF型の模型も展示されてました。もちろん、日本のタミヤ模型の戦車もたくさん展示されてました。

 

ケーニクスティガーでこれなのですから、ヤークトティガー駆逐重戦車に至っては戦場まで出るのにかなり苦労したようです。実際、ヤークトティガーはほとんど戦果を挙げてません。それに、128ミリ砲と72トンという超重量では車体を旋回することが難しくて、戦車兵の間でもあまり人気がなかったようです。

 

f:id:novaluewriter:20200529134444j:plain

ムンスター戦車博物館に展示されている、「砂漠の狐」として有名なロンメル元帥の軍服。これはロンメル元帥の遺族が提供してくれた本物の軍服である。ムンスター戦車博物館には、このようなドイツ軍の各種の軍服、勲章類なども豊富に展示されてあり、ドイツ軍に興味のある人なら絶対に訪れる価値がある。

ムンスター戦車博物館は、ドイツ連邦軍戦車学校教育用の教材という扱いらしい

第二次大戦のドイツ軍と連合軍の戦車がたくさん展示されているムンスター戦車博物館に行くには、ブレーメンかハンブルクに宿泊してそこからドイツ鉄道で行くのがお薦めです。しかし、ムンスター駅があるローカル線は電化されておらず、ディーゼルカーは1時間に1本くらいしか来ません。なぜ、こんな辺鄙な土地にあるのかというと、博物館はドイツ連邦軍戦車学校の教育用展示品ということになっており、第二次世界大戦中はドイツ軍最強と言われた機甲教導師団(大戦末期に戦車学校教官で編成された師団)の司令部があったのです。同じように、イギリスのボービントン戦車博物館もイギリス軍機甲部隊の駐屯地付近にあるので、やはり辺鄙な土地にあります。私はまだボービントンには行ったことがありませんが、ムンスターには5回行ったことがあります。

ムンスタ-戦車博物館はアクセスが悪いので、比較的にアクセスがよい博物館、観光地を紹介します

 

f:id:novaluewriter:20200529135305j:plain

シンスハイム自動車技術博物館に展示されているBf109E型戦闘機。この博物館にはこれ以外にもFw190A型などの多くのドイツ軍の軍用機、戦車などの兵器が展示されている。連合軍の兵器も展示されている。有名な観光地のハイデルベルクに近くて、さらに近所にはブンデスリーガチームのホッヘンハイムのスタジアムもあるので、サッカー観戦も同時にすることができる。

ハイデルベルク付近のシンスハイムにある自動車技術博物館にも多くのドイツ軍戦車と軍用機が展示されている

比較的にアクセスが良いのはシンスハイム自動車技術博物館であり、ここは観光地で有名なハイデルベルクの近くにあります。ここにはパンターを含むドイツ軍戦車以外にもメッサーシュミット、フォッケヴルフ戦闘機などが展示されてます。僕はここの博物館に3度行ったことがあります。ここは遊園地のアトラクションの一つという位置づけなので、いつも訪問客は多いです。ムンスターとは違い、家族連れと金髪の美しい女性もたくさん訪れてます。

ドイツ北部の軍港町キールには「ドイツ海軍記念館」が、ドイツ南東部のニュルンベルクにはナチス党大会の跡地がある

それ以外にもキールのラボエにあるドイツ海軍記念館、ヒトラーの山荘があったベルヒテスガーデンなどもまあまあアクセスがよくて、こちらはドイツの観光ガイドブックでも紹介されてます。キールのラボエの海軍記念館には第二次大戦で使用された本物のUボート(U995)が展示されており、第一次大戦の頃から日本の横須賀、呉のような軍港町キールのシンボルのようになってます。海軍記念館の中には第二次大戦時のドツ海軍の作戦がドイツ語と英語の説明付きで展示されており、Uボート、通商破壊船などは日本海軍と共同作戦を行っていたことがよくわかります。

 

f:id:novaluewriter:20200529140819j:plain

ドイツ北部の軍港町キールにあるドイツ海軍記念館に展示されている本物のUボート「U995」。ドイツ海軍のUボート(潜水艦)は、大ヒットしたドイツ映画「Uボート」で有名になった。ここにはUボート以外にもドイツ海軍に関する多くの展示品がある。

 

それ以外にはナチスドイツ時代の負の遺産として、ミュンヘン近郊にダッハウ強制収容所跡地、ニュルンベルク市郊外に大規模なナチス党大会が開かれたツェッペリン広場などがありますが、これらの場所はかなりアクセスがよいです。それもそのはずで、戦後のドイツ政府はナチスドイツの負の遺産の方を外国からの観光客に見せることに力を入れているからです。

 

下の写真がニュルンベルクにあるツェペリン広場(かつてナチス党大会が開かれた場所)です。ここに10万人ほどのナチス党員が集まってヒトラー、ゲッベルスなどの演説に熱狂してました。

 

f:id:novaluewriter:20200708125831j:plain